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2024年グロース市場の展望

  1. 日経平均株価の動向
    • 2023年末の日経平均株価は3万3464円で、前年比7369円高、上昇率は+28.2%。
    • 過去3位の上昇幅で、歴代で堅調な展開となった。
  2. グロース市場の下落
    • 中小型成長株を示す「東証グロース250指数」は2023年末に706ポイントで、前年比3.3%の下落。
    • これにより3年連続の下落となり、歴史的にはライブドアショック時以来のこととなった。
  3. 日経平均との格差の拡大と歴史的背景
    • 日経平均とグロース250のパフォーマンス格差は31.5%に拡大。
    • これはライブドアショック時の格差を超え、歴代ワースト2位の記録。
  4. グロース市場の不振要因
    • グロース市場の不振は業績の悪さではなく、大きな転換点があったことが原因。
    • デフレからインフレへの転換と金利上昇の2つの大きな変化が、株価の二極化を引き起こした。
  5. 2024年の展望
    • 2024年はインフレと金利の方向性が見え、相場は業績を重視する展開になる可能性が高い。
    • 3年間下落していたグロース250指数に注目が集まり、業績の見え方に変化が出始めている。
  6. 業績と株価の関連
    • 新興521社の業績は堅調で、今期は16.3%増収・63.9%営業増益、来期も15.8%増収・72.7%営業増益が予測されている。
  7. 市場の転換点と格差の拡大要因
    • 2023年はデフレからインフレへの転換と金利上昇の2つの大きな転換点があり、これによって株価の格差が拡大。
    • インフレは資産価格を押し上げ、金利上昇は高PER株の下落に影響した。
  8. 2024年の相場格言と見通し
    • 2024年の干支の相場格言「辰巳天井」に注目。過去のデータでは「辰年」は上昇率が首位。
    • しかし、西暦下1桁が「4」の年は平均騰落率が3.8%であまり良くない。
    • 2024年は35年ぶりの史上最高値更新の期待が高まるが、株価の乱高下も考慮が必要。