2025年9月23日、韓国の特別検察官が旧統一教会（世界平和統一家庭連合）総裁・韓鶴子氏を逮捕。 容疑は、尹錫悦前大統領の妻や側近に金品を渡して便宜を依頼した請託禁止法違反。 この逮捕は、宗教団体と政治の癒着構造に対する韓国社会の制度的な問い直しを促すものです。
🧾 事件の概要
- 逮捕容疑：請託禁止法違反など
- 対象人物：尹前大統領の妻・金建希氏、側近の国会議員・権性東氏
- 金品の内容：ブランドバッグ、約1060万円相当の現金など
- 時期：2022年1月〜7月
- 韓氏の主張：「政治に関心はない」と容疑を否認
特別検察官は、証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕状を請求。 ソウル中央地裁は令状審査の結果、逮捕状を発付しました。
🧭 宗教と政治の“制度的距離”が問われる
この事件は、単なる贈収賄ではなく、
- 宗教団体が政治に影響力を及ぼそうとする構造
- 政治家が宗教団体の支援を受けることで便宜を図る構造
- その関係性が生活者の信頼を損なうリスク
を内包しています。
これは「制度設計の透明性が、生活者の安心を支える」構造。 宗教と政治の距離が曖昧になることで、生活者の信頼・政策の公平性・社会の健全性が揺らぐのです。
🗂️ タグ
#宗教と政治の関係性#制度設計と透明性#韓国社会の構造分析#生活者と信頼の再構築#特別検察官の役割
韓 鶴子（ハン・ハクチャ ）は、世界平和統一家庭連合（旧・世界基督教統一神霊協会。通称: 統一教会、統一協会）の教祖・文鮮明の後妻。世界平和統一家庭連合の総裁。関連団体である世界平和女性連合、天宙平和連合の総裁。本貫は清州韓氏。
逮捕状請求
2025年9月8日、11日、15日と、特別検察官チームは韓鶴子に対し3回出頭を要求した。鶴子は健康上の理由でいずれも拒否した。同月15日に特検が逮捕令状請求など強制捜査の可能性を示唆すると、ただちに鶴子側は「17日または18日に自主的に出頭する」と表明した。同月17日午前、鶴子は予告どおり出頭した。聴取時間は休憩を含め、計9時間半にわたった。取り調べで鶴子は「尹錫悦支持方針」を指示した容疑を否定する一方で、「真の母である自分の教えを受ける候補が大統領に当選しなければならない」との主張を繰り返した。また、特検が「呉桄洙への弁護士成功報酬の10億ウォンはどのようにして支払う予定だったのか」と問うと鶴子は「教団のお金で」と答えた。韓国では、宣教費用などの目的で信者から受けた献金を、教祖をはじめとする上級幹部が個人事件の弁護士費用として使う場合、横領の容疑が課せられることがある。
同年9月18日、特別検察官チームは韓鶴子と鄭元周の逮捕状を請求した。容疑は政治資金法違反、請託禁止法違反、証拠隠滅教唆、業務上横領など
