2025年10月13日の閉幕を前に、大阪・関西万博の来場予約枠がすべて満杯となりました。 すでに入場券は2143万枚販売されているにもかかわらず、一般来場者数は2003万人。 単純計算で140万枚以上が未使用となる可能性が浮上しています。

🎟️ チケットはある、でも入れない
- 万博は「並ばない万博」を掲げ、来場日時の予約制を導入
- 午前9時〜午後5時までの5区分で予約枠を設定
- 9月19日時点で全日・全時間帯が満員表示
- 予約サイトはアクセス集中で長時間の順番待ち
SNSでは…
- 「徹夜しても予約が取れない」
- 「永遠に入れない万博」
- 「もう一度行きたいけど予約できない」
といった声が相次いでいます。
💸 払い戻しはなし
万博協会は「払い戻しはしない」と明言。 8月18日以降は、チケット購入時に日時予約が必須となったものの、それ以前に購入した人は「予約できないまま閉幕」を迎える可能性も。
副会長の鳥井信吾氏は「行けない方には誠に申し訳なく、謝るしかない」とコメント。
📊 愛知万博との比較
- 2005年愛知万博:入場券1720万枚 → 未使用99万枚(5.7%)
- 大阪・関西万博:入場券2143万枚 → 未使用140万枚超(推定)
今回は通期パスや夏パスで複数回入場する人も多く、実際の未使用券はさらに多い可能性も。
🧭制度設計と生活者の“すれ違い”
万博は「未来を体験する場」であると同時に、「誰もが参加できる公共イベント」であるべき。 しかし、今回の事例は「チケットを持っていても入れない」という制度設計の限界を露呈しました。 生活者にとっては、“参加できるかどうか”がすべて。 その意味で、払い戻しなし・予約満杯・アクセス困難という三重苦は、制度の再設計を迫る声につながるでしょう。