毎日の食卓に欠かせない「お米」が、またしても値上がりしています。 農林水産省の発表によると、9月1〜7日に全国のスーパーで販売された5キロあたりの平均価格が4155円となり、13週ぶりに4000円台に突入しました。
「え、また高くなったの?」と思った方も多いはず。 前週より264円の上昇──これは、家計にとっても無視できない変化です。

今回の値上がりの背景には、高値がついた早場米の新米販売が広がったこと、そして安価な備蓄米の流通量が減ったことがあるようです。 つまり、店頭に並ぶお米の“顔ぶれ”が変わったことで、平均価格が押し上げられたという構造です。
さらに、ブレンド米も値上がり。 5キロあたり3725円で、前週より440円もアップしています。 ブレンド米とは、複数の銘柄を混ぜたもので、備蓄米も含まれることがあります。 価格を抑えるための選択肢だったはずが、ここでも値上がりが起きているのです。
一方、銘柄米(単一品種)は4344円で、前週より72円の上昇。 つまり、どの種類を選んでも、じわじわと価格が上がっているという状況です。
備蓄米とは、国が食料不足に備えて保管しているお米で、必要に応じて市場に放出されます。 東京都では1万3012トンと最多、秋田県では182トンと最少。 この地域差も、流通価格に影響を与えている可能性があります。