皆さん、こんにちは!いのりです。
週末明けの東京市場は、昨日のアメリカ市場の大幅安を引き継ぎ、なんだか重たい空気で始まりましたね。ニュースを開けば、「トランプ氏、パウエル議長を痛烈批判」「米株大幅安、FRBの独立性懸念」といった見出しが目に飛び込んできます。

なぜ、市場はこんなに揺れているの?
昨日のアメリカ市場の下落の主な要因として挙げられているのは、トランプ前大統領によるパウエルFRB議長への批判です。利下げを強く求める発言は、FRBの独立性への懸念を高め、市場に不確実性をもたらしました。
「またか…」と感じた方もいるかもしれませんね。トランプ氏の発言や不安定な通商政策は、これまでも市場を大きく揺るがしてきました。今回も、その影響が改めて意識された形です。
加えて、個別銘柄の動きも見逃せません。AI分野を牽引するエヌビディアの大幅下落は、中国ファーウェイの高性能AIチップ出荷報道が引き金となりました。テクノロジーの進化は目覚ましいですが、それだけに競争環境の変化には敏感でありたいですね。
そして、私が注目していたテスラも大きく値を下げました。これは、今晩に控える四半期決算への警戒感に加え、「モデルY」廉価版の生産遅延報道が影響したようです。革新的な企業であるテスラも、サプライチェーンや生産体制において課題を抱えていることが伺えます。

専門家の声から学ぶこと
記事の中で、シャルフ・インベストメンツのブライアン・クラウェズさんが「投資家にとって非常にカオスな状況だ」と述べている通り、今の市場はプロにとっても難しい局面です。
特に印象的だったのは、「個人投資家には、現金に逃げるだけではダメだと伝えたい。米ドル(現金)そのものが攻撃対象になっている可能性があるからだ」という言葉。これは、私たち個人投資家にとって非常に重要な示唆を含んでいます。
安全資産と思われがちな現金も、インフレや金融政策の変動によって価値を損なう可能性があります。一つのアセットに集中するリスクを改めて認識し、分散投資の重要性を再確認する必要があります。
こんな時こそ、冷静に、そして賢く
市場が大きく動揺している時こそ、感情的にならず、冷静な判断を心がけたいものです。
狼狽売りは避ける: 一時的な下落に動揺して売ってしまうのは、長期的な視点で見ると機会損失につながる可能性があります。
ポートフォリオの見直し: 自身のポートフォリオのリスク許容度や投資目標に合わせて、アセットアロケーションを見直す良い機会かもしれません。
分散投資の徹底: 株だけでなく、債券、不動産、金など、異なる性質を持つ資産を組み合わせることで、リスクを分散できます。
情報収集と分析: ニュースや専門家の意見を参考に、市場の動向を注意深く見守りましょう。ただし、鵜呑みにするのではなく、自分自身の頭で考えることが大切です。
長期的な視点: 短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な成長を見込める企業や分野に投資する視点を持ち続けましょう。

今週の注目ポイント
今週は、アルファベット(Googleの親会社)、ボーイング、3Mといった大手企業の決算発表が予定されています。これらの企業の決算内容や今後の見通しは、市場全体の方向性を占う上で重要な指標となります。しっかりとウォッチしていきたいですね。
また、LSEGのデータによると、S&P500企業の第1四半期利益の伸びは、当初予測から下方修正されています。これは、企業収益の減速を示唆する可能性もあり、今後の市場の動向に影響を与えるかもしれません。