2026年2月27日、警視庁からあまりにもおぞましい懲戒免職処分が発表されました。
「市民の安全を守る」はずの警察官、しかも遺体の死因を調べる鑑識係の男が、安置された遺体を私用のスマートフォンで撮影し、自宅にコレクションしていたというのです。
動機は「性的欲求を満たすため」。
今回は、この戦慄の不祥事について詳細をまとめます。
■事件の概要:遺体480枚をコレクション
懲戒免職となったのは、警視庁綾瀬署の巡査部長・**手嶋巧 被告(52)**です。
彼は2009年から2022年にかけ、赤羽、城東、府中といった各署の「鑑識係」に所属していました。鑑識といえば、事件現場での証拠採取や、変死体の検視(身元や死因の特定)を行うプロフェッショナルです。
しかし、彼はその職権を悪用していました。
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犯行現場:警察署内の霊安室
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手口:遺体を収納する袋を勝手に開け、裸や服がはだけた状態の遺体を私用スマホで撮影。
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被害規模:自宅から18人分の遺体写真、計480枚が発見される。
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持ち出し:捜査用に撮影・印刷された資料写真約10枚も勝手に持ち帰っていた。
静かに眠るべき死者の尊厳を、警察官自身が踏みにじっていたことになります。
■発覚のきっかけは「女子高生の盗撮」
この常軌を逸した犯行が発覚したのは、皮肉にも別の性犯罪で逮捕されたことがきっかけでした。
手嶋被告は2025年9月、埼玉県さいたま市のJR東浦和駅で、女子高校生のスカート内を盗撮したとして現行犯逮捕されました(県迷惑防止条例違反)。
この捜査の過程で警察が被告の自宅を家宅捜索したところ、パソコンやアルバムから信じがたいデータが出てきたのです。
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遺体の写真データ 480枚
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遺体の写真が綴じられたアルバム 60枚分
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女児の児童ポルノ画像(ネット収集)
「盗撮」「死体への性的執着(ネクロフィリア的嗜好)」「小児性愛(ロリコン)」……。
捜査員も言葉を失うような、性犯罪のデパートのような状態だったと言えます。
取り調べに対し、手嶋被告は遺体撮影の動機をこう供述しています。
「性的欲求を満たすためだった」
■遺族には「知らせない」という警察の判断
この事件で特筆すべき、そして物議を醸しそうなのが警視庁の対応です。
警視庁は「亡くなられた方の尊厳を著しく傷つけ、心よりお詫び申し上げる」と謝罪コメントを出しました。しかしその一方で、撮影された遺体の遺族に対しては、説明や謝罪を行わない方針だといいます。
その理由は**「外部への流出は確認されていないから」**。
確かにネットに流出していなかったのは不幸中の幸いですが、「自分の家族の遺体が、全裸で撮影され、50代男の性処理の道具としてアルバムに保存されていた」という事実を、遺族は知らされないままとなります。
知らぬが仏と言うべきか、それとも隠蔽体質と言うべきか……非常に後味の悪い幕引きです。
■まとめ:事件の時系列
| 時期 | 出来事 |
| 2009年~2022年 |
手嶋被告、赤羽・城東・府中署の鑑識係として勤務。
この間、霊安室で遺体をスマホ撮影し続ける。 |
| 2025年9月 | JR東浦和駅で女子高生を盗撮し逮捕される。 |
| その後 |
自宅捜索で「遺体写真480枚」「児童ポルノ」が発覚。
性的姿態撮影処罰法違反などで起訴。 |
| 2026年2月27日 | 警視庁が手嶋被告を懲戒免職処分に。 |
所感
公務員の不祥事は後を絶ちませんが、ここまで人間の尊厳を冒涜したケースは稀です。「鑑識」という閉ざされた空間での犯行。もし盗撮で捕まっていなければ、彼は定年まで、あるいは定年後も、誰にも知られずに遺体写真を眺め続けていたのかもしれません。