「無理やりしたつもりはない」では済まされない問題
愛媛県松山市で、市職員の男性課長が不同意わいせつの疑いで逮捕されるという衝撃的な事件が起きました。逮捕されたのは、松山市健康医療部・生活衛生課の斎場再整備担当課長、忽那欣司容疑者(56)。市役所の管理職という立場にありながら、居酒屋で働く20代女性に対してわいせつな行為をした疑いが持たれています。
事件が起きたのは昨年12月10日の夜。市内の居酒屋で、面識のない女性従業員に対して不適切な行為をしたとされ、女性からの相談を受けた警察が捜査を進め、昨夜、忽那容疑者を逮捕しました。
取り調べに対し、容疑者は「やったことに間違いないが、無理やりしたつもりはない」と一部否認しているとのこと。しかし、被害者が「不同意」であると訴えている以上、この言い分が通るはずもありません。
「つもりはない」が通用しない時代
性犯罪に関する社会の意識は大きく変わりつつあります。 「相手が嫌がっているとは思わなかった」 「自分は無理やりのつもりではなかった」
こうした言い訳は、もはや通用しないという認識が広がっています。
不同意わいせつ罪は、被害者の同意がない状態で性的な行為を行った場合に成立します。加害者の“つもり”ではなく、被害者がどう感じたか、同意があったかどうかが重要です。
公務員、しかも市民の生活に関わる部署の管理職がこのような事件を起こしたことは、行政への信頼を揺るがす重大な問題です。
行政の責任と再発防止
松山市は、事実関係を確認したうえで厳正に対処するとしていますが、単なる処分で終わらせるのではなく、職員教育やハラスメント防止策の強化など、再発防止に向けた具体的な取り組みが求められます。
また、被害者が安心して相談できる環境づくりも欠かせません。今回のケースでは、女性が勇気を出して相談したことで事件が明るみに出ましたが、泣き寝入りしてしまうケースも少なくありません。
最後に
「無理やりしたつもりはない」という言葉は、加害者側の自己弁護にすぎません。 性暴力は被害者の人生を深く傷つける重大な犯罪であり、社会全体で向き合うべき問題です。
今後の捜査の行方と、松山市の対応が注目されます。