9月18日、株式会社カーメイトが発表したリコール情報が話題になっています。 対象は、同社のチャイルドシート「エールベベ・クルット スライド」シリーズ。 製造工程上の不具合により、規格外のクッション材が混入していた可能性が判明しました。
🧭 何が起きたのか:リコールの概要
- 対象台数:6,209台
- 製造時期:令和6年8月28日〜令和7年5月30日
- 不具合部位:クッション材
- 問題の内容:側面衝突時に乳児の頭部合成加速度が過大となり、保安基準に適合しないおそれ
これは「事故は起きていないが、安全基準を満たさない可能性がある」という、予防的リコールの典型例です。
💬安全は“実害”ではなく“設計”で守るもの
企業は「事故は発生していない」と説明しています。 でも、チャイルドシートという製品は、“万が一”に備えるためのもの。 だからこそ、設計段階での不具合は“実害がなくても”重大な問題なのです。
- 安全とは「起きたこと」ではなく「起こらない設計」
- 信頼とは「説明」ではなく「対応の速さと誠実さ」
- リコールとは「企業の誠意が試される制度的な場」
📦 対応内容:使用者による交換と返送
- 良品クッション(インナークッション+背もたれカバー)を使用者に配布
- 使用者自身が交換し、不良品は返送
- 問い合わせ窓口は土日祝も対応(10/16以降は一部時間除く)
この対応は、「企業が生活者の不安にどう寄り添うか」が問われる場面。 “手間をかけさせる”のではなく、“安心を届ける”設計が求められるのです。
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