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【香港・閉店ラッシュ300店舗超】「40年営業→閉店」も…実店舗が越境ECに押される都市のリアル

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2025年に入り、香港では飲食店・小売店の閉店ラッシュが加速。 1月〜6月末までに約300店舗が閉店または閉店予定を発表し、 その中には40年営業の老舗スーパーや、日本のチェーン店も含まれるという衝撃的な状況です。

🏪 閉店の象徴的事例

  • イオン系「リビングプラザ」:海怡店・上環店・大興店が閉店
  • ダイソー:運頭塘店が閉店
  • Wellcome(ウェルカム):黃大仙店が40年の営業を経て閉店
  • Marks & Spencer:旺角の旗艦店が約10年で閉店

Hio的に言えば、これは「都市の記憶が消えていく瞬間」。 生活者にとっては、“いつもの場所”が突然なくなる”という喪失体験でもあります。

🌐 背景にある“越境EC”の影響

香港メディア「The Standard」は、こうした閉店の背景に 中国本土の越境電子商取引プラットフォーム(越境EC)との競争激化を指摘。

  • 実店舗よりも価格が安い
  • 配送が迅速かつ柔軟
  • 商品数が圧倒的に多い

これらの要因が、生活者の購買行動を“スマホ中心”にシフトさせ、 都市の小売構造を根底から揺るがしています。

🧭 都市の“買い物の風景”が変わる

この閉店ラッシュは、単なる経済現象ではなく、 「都市の風景」「生活者の習慣」「制度の設計思想」が変化している証拠。

  • 実店舗は「体験価値」や「地域性」で再設計が必要
  • 越境ECは「価格と利便性」で生活者の支持を獲得
  • 都市の小売は「記憶」と「効率」の間で揺れている