🧧1月|年初のご祝儀買いと反動売りが交錯
- 年初の「大発会」はご祝儀買いで株価が上昇しやすいが、反動で軟調になるケースも多い
- 海外ファンド勢の運用開始月で、新規マネー流入による上昇とポジション調整の売りが交錯
- 12月に上昇した大型株の利益確定売りが出やすい
- IPO閑散期のため、年末に上場した新興銘柄が注目される
相場格言:大発会が安い年は一年を通じて荒れやすい
❄️2月|閑散期でも油断禁物、ショック相場の記憶
- 「ニッパチ」の一角で閑散期だが、過去にはVIXショックやチャイナショックなど急落事例も
- 3月決算企業の第3四半期決算発表が本格化し、業績修正で株価が動きやすい
- 小売・外食などの2月決算企業が多く、優待・配当狙いの動きも
- IPOが再始動し、投機マネーが集中しやすい
相場格言:節分天井・彼岸底
🌸3月|決算期末で権利取りラッシュ、神経質な展開
- 機関投資家の決算月で、利益確定売りとドレッシング買い(見せ玉買い)が交錯
- 配当・株主優待の権利取りが最多の月で、先回り投資が活発化
- 2月の底打ちから、3月にかけて相場が落ち着くパターンも多い
- 決算期末のため、企業業績や見通しに注目が集まる
相場格言:啓蟄の頃 相場は上昇
🌱4月|新年度の資金流入で相場は盛況
- 機関投資家の運用開始、新規マネー流入で相場が活気づく
- 3月期決算企業の決算発表シーズン入りで、好業績銘柄に注目
- 医薬・バイオ関連は学会シーズンで「バイオ祭り」が起こりやすい
- 統一地方選挙の年には選挙関連銘柄が物色される
相場格言:4月相場は強い
🌿5月|決算発表の波乱と“セルインメイ”の警戒感
- ゴールデンウィーク明けから「Sell in May」の格言通り、株価が天井を打ちやすい
- 決算発表のピークで、業績次第で株価が乱高下
- 決算一巡後は方向感を失いやすく、様子見ムードに
- 超大型連休の年は、波乱要因として警戒される
相場格言:Sell in May(5月に売れ)
☀️6月|高値をつけやすい“ボーナス相場”
- ボーナス期で個人投資家の買いが入りやすく、株価は堅調
- ETF分配金狙いの買い、株主総会ラッシュで好材料期待
- 気象庁の夏予報発表で、猛暑関連銘柄が物色される
- 配当・優待の権利取りもあり、需給が引き締まる
相場格言:ボーナス時期は株が上がる
🏖️7月|材料難で小幅な動き、選挙後は注意
- 決算発表後の銘柄入れ替えが一巡し、手掛かり難の展開
- 中小型株やテーマ株に資金が向かいやすい
- 参院選の年は、選挙後に材料出尽くしで売られるケースも
- 夏休み前のポジション調整も入りやすい
相場格言:七夕天井・天神底
🏝️8月|株価が下がりやすい“夏枯れ相場”
- 外国人投資家のバカンス入り、国内投資家もお盆休みで薄商い
- 為替が円高に振れやすく、大型株は敬遠されがち
- JPX日経400の銘柄入れ替えで思惑買い・売りが発生
- 個人投資家は中小型株に注目し、物色が活発化
相場格言:夏枯れ相場
🍂9月|世界的に株安となりやすい“彼岸底”
- 台風など自然災害が多く、相場全体が軟調になりやすい
- 日経平均の銘柄入れ替えで思惑が動く
- 中間配当・優待の権利取りで底堅さも
- FOMCの政策転換に警戒が必要
相場格言:彼岸底
🍁10月|中間決算と換金売りで波乱も、拾い場にも
- アメリカ投信の節税売り、ヘッジファンドの解約売りで軟調
- 中間決算発表で業績修正が株価を大きく動かす
- ノーベル賞発表でバイオ関連が注目される
- 気象庁の冬予報で厳冬関連銘柄が物色される
相場格言:10月効果/10月株安
🎄11月|好業績銘柄に資金集中、年末相場の助走
- 決算発表一巡で、好業績銘柄に資金が集中しやすい
- 海外ファンド・機関投資家が運用姿勢を強める
- ヘッジファンドの換金売りが入りやすく、波乱要因も
- 最終週は師走相場への期待で上昇しやすい
相場格言:11月最終週の株高
🎁12月|IPOラッシュと掉尾の一振、年末の盛り上がり
- 前半は大型株が重く、新興市場が盛り上がりやすい
- メジャーSQ通過後は大納会に向けて堅調な動き
- 機関投資家の休暇入りで薄商い、個人投資家がテーマ株を物色
- 年末の“掉尾の一振”で締めくくる展開が多い
相場格言:掉尾の一振
🧭まとめ:相場の季節性は“制度×感情×資金”の交差点
この12か月のパターンは、単なる統計ではなく、
- 制度イベント(決算・配当・選挙・SQ)
- 投資家心理(期待・警戒・反動)
- 資金循環(ボーナス・休暇・運用開始) が複合的に絡み合う、“金融の生活リズム”です。
アノマリー