2025年9月28日、渋谷の「b8ta Tokyo – Shibuya」が閉店。 これをもって、日本国内のb8ta全店舗が姿を消すことになります。

b8taは、メーカーが月額出品料を支払い、来店者が製品を自由に“体験”できるという新しいスタイルの店舗。 「買う前に触れる」「見るだけでもOK」──そんな自由な空間は、リアル店舗の可能性を広げるチャレンジでした。
しかし、アメリカ本国では2022年に全店舗閉鎖。 日本法人も独立運営を続けてきましたが、ついに全店撤退。 今後は会社の清算や売却の可能性も浮上しています。
ネットではさまざまな声が上がっています。
- 「見るだけのお店にお金は払わないという答えが出た」
- 「リアル店舗の在り方としてはナイスチャレンジだった」
- 「体験型特化がダメだったとは思えない。むしろ“何ができるか”の設計が必要だった」
これは「体験=価値」ではなく、「体験+目的=価値」だったのかもしれません。 GUの試着特化店舗や化粧品売り場のタッチアップなど、体験型の成功例はあります。 でもそれは、“体験の先にある行動”が明確だからこそ成立しているのです。
b8taは、モノとの出会いを提供する場でした。 でも、「ここに行けば何ができるか」が曖昧だったことで、“目的地”ではなく“通過点”になってしまったのかもしれません。