🕶️『ルパン三世(第1シリーズ)』:ハードボイルドな泥棒紳士、ここに誕生!
📝導入:ルパンは燃えているか――昭和に生まれた“アウトローの美学”
1971年10月24日から読売テレビ系列で放送された『ルパン三世(第1シリーズ)』は、モンキー・パンチ原作の漫画を初めてアニメ化した記念すべき作品。全23話で構成され、前半は大人向けのハードボイルド路線、後半はコミカルな演出へと変化するという、シリーズの中でも特に異色な構成が特徴です。
📖あらすじ:盗めないものはない、逃げられない場所はない
世界を股にかける大泥棒・ルパン三世は、相棒の次元大介、居合い斬りの達人・石川五ェ門、妖艶なる女盗賊・峰不二子とともに、華麗な盗みを繰り広げる。彼らを執念深く追うのが、インターポールの鬼警部・銭形。変装、トリック、ガジェットを駆使しながら、スリル満点の怪盗劇が展開される。
🌟魅力ポイント:昭和の“アウトロー美学”がここにある!
- 前半はハードボイルド演出:監督・大隅正秋による渋い演出。ルパンは冷酷でクールな犯罪者として描かれる。
- 後半は宮崎駿・高畑勲が参加:演出がコミカルに変化し、親しみやすいキャラクター像へとシフト。
- 緑ジャケットのルパン:赤ではなく緑のジャケットを着用したのは、当時のカラーテレビの仕様によるもの。
- 名セリフの宝庫:「ルパーーン!逮捕だぁーー!」(銭形)、「またつまらぬものを斬ってしまった」(五ェ門)など、後のシリーズにも受け継がれる名言が多数。
🎬制作情報
- 原作:モンキー・パンチ
- 監督:大隅正秋(前半)、Aプロ演出グループ(後半)
- キャラデザイン:大塚康生
- 音楽:山下毅雄
- 制作:東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)
- 放送期間:1971年10月24日〜1972年3月26日
- 話数:全23話
🧭まとめ:ルパンは“自由”の象徴だった
『ルパン三世(第1シリーズ)』は、昭和アニメにおける“自由・反骨・美学”を体現した作品。視聴率は振るわなかったものの、再放送で人気が爆発し、後のシリーズ化へとつながる“伝説の始まり”でした。