三重県鈴鹿市が、生活保護申請者に対して財布内の現金を箱に出させて1円単位で確認していた運用を、2025年9月8日から自己申告方式に改めると発表しました。 この対応は、申請者の心理的負担や人権的な観点から専門家や市民から疑問の声が上がっていたものです。
🧾これまでの運用と問題点
- 申請者に対し、窓口で財布内の現金・通帳をすべて箱に出すよう求めていた
- 厚生労働省によると、生活保護申請時には資産・収入の申告義務はあるが、財布内の現金まで調べる規定はない
- 専門家:「必要性がなく、申請をためらわせる恐れがある行為」
実際に申請者からは「惨めな気持ちになった」との声も報じられています
🔄今後の変更点(9月8日以降)
- 資産申告書の「現金」欄に、申請者自身が財布内の所持金を記入
- 窓口での現金提示は不要に
- 申請者の尊厳を守りつつ、制度の適正運用を図る方針
🧠制度の本質と配慮の必要性
- 生活保護は「最後のセーフティネット」
- 申請時の対応が心理的ハードルになることは制度の本来の目的に反する
- 自治体には、適正な審査と人権的配慮の両立が求められる
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