2025年、日本の食卓は大きな転機を迎えています。 備蓄米は売れ残り、新米は過去最高水準の価格へ──。 この状況は、1993年の「平成の米騒動」以来の構造的なコメ問題の再燃とも言えるでしょう。

🛒備蓄米が売れ残る理由とは?
- 政府が放出した備蓄米は、発売当初こそ注目されたが、特売終了後は動きが鈍化
- 消費者の志向は「安さ」から「品質・安全性」へ回帰
- 備蓄米の販売期限は原則1か月 → 期限切れで棚から撤去される店舗も
「百袋単位で売れ残った」という報告もあり、構造的な課題が浮き彫りに
📈新米価格は過去最高水準へ
- スーパーの5キロ袋平均価格:3737円(8月第1週)
- 銘柄米:4239円、ブレンド米も3000円超
- 流通経済研究所の予測:新米は4200〜4500円に高止まり
- 今夏の渇水・水不足が収穫量と品質に影響する可能性

🕰「平成の米騒動」から学ぶこと
- 1993年の冷夏 → 稲不作 → 約260万トンの緊急輸入
- タイ米の長粒種に「パサパサ」「味噌に合わない」と消費者の抵抗感
- 学校給食でも子どもたちが箸を止めるなど、文化的な違和感が顕在化
🌍輸入米との共存は「例外」ではなく「前提」へ
- 備蓄米は応急処置として一定の役割を果たすが、持続力に限界
- 農水省のSBS方式による輸入米は、業務用・加工用が中心
- 今後は、主食用としての輸入米流通の柔軟化が不可欠
気候変動の激化により、国内生産だけに頼るリスクが高まっている
🧭これからの「コメ政策」に必要なこと
- 政府:緊急輸入に備えた法整備・暫定措置の準備
- 消費者:外米との共存を前向きに捉え、「コメの多様性」への理解を深める
- 小売・流通:品質表示や調理提案など、外米の受容を促す工夫が求められる
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