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【融資の幻影】スルガ銀行・不正融資事件の真相

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2018年春。 東京地裁に、ある企業が民事再生法の適用を申請した。 その名は「スマートデイズ」。 女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開していた企業だ。 だが、その破綻は、スルガ銀行による不正融資の連鎖を暴き出す引き金となった。

🏠かぼちゃの馬車:シェアハウス投資の罠

  • サラリーマン投資家向けに「家賃保証付き物件」を販売
  • 実態は“シェアハウス”とは呼べない粗雑な間取り
  • 高額な物件価格設定(実勢価格の数倍)
  • 家賃保証が突然停止 → 投資家はローンだけが残る

スマートデイズの破綻により、数千人の投資家が数億円単位の債務を抱える事態に。

📉不正の構造:改ざんされた信用

スルガ銀行は、融資審査において以下の不正を行っていた

  • 預金通帳の改ざん(残高水増し)
  • 売買契約書の偽造(物件価格の過大表示)
  • レントロール(家賃収入表)の虚偽記載
  • 顧客の収入・資産情報の偽装

調査報告によれば、不正行為は7,813件、約5,500億円規模に及ぶ。 融資総額の6割以上が不適切だったとされる。

🏢組織的圧力と内部告発

  • 行員には「ノルマ達成」の強烈なプレッシャー
  • 審査部門が営業部門に屈し、不正を黙認
  • 不動産会社との癒着による“融資ありき”の構造

第三者委員会は、これを組織的な不正行為と認定。 金融庁は業務改善命令を発出し、スルガ銀行は経営陣の刷新を余儀なくされた。

⚖️被害者と和解の道

  • 被害者団体による団体交渉と訴訟
  • 物件の代物弁済(ローン帳消し)による和解案
  • 一部債権は米ファンド「ローンスター」に売却

しかし、アパート・マンション融資の被害者は未解決のまま。 国会でも「なぜシェアハウスだけが救済されるのか」と追及が続いている。

✒️あとがき:数字が信頼を裏切るとき

スルガ銀行が売っていたのは、融資ではない。 それは、“信用”という名の通貨だった。 だが、改ざんされた通帳、偽造された契約書、そしてノルマに追われた行員たち。 そのすべてが、金融機関の倫理と信頼を根底から揺るがした

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