2025年8月12日深夜、韓国の特別検察官がキム・ゴニ(金建希)前大統領夫人の逮捕状を取得。 その後、韓国メディアはキム氏が逮捕されたと報じ、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領とその夫人が同時期に身柄を拘束されるという、韓国憲政史上初の事態となりました。
🎒 疑惑の中心は「高級バッグ」と「旧統一教会」
キム氏をめぐる主な疑惑は以下の通りです:
- 旧統一教会の元幹部から高級ブランドバッグを受け取った → 海外事業への政府支援の見返りとされ、あっせん収賄の疑い
- 株価操作への関与 → 知人が経営する輸入車販売会社「ドイツモーターズ」の株価操作に関与した疑い
- 公認候補選びへの不正介入 → 与党「国民の力」の候補選定に関与したとされる
- 高級ネックレスの受領と証拠隠滅疑惑 → NATO外遊時に着用したネックレスが真正品か模造品かをめぐり、証拠隠滅を図ったとされる
🧑⚖️ 裁判所の判断と逮捕の決め手
ソウル中央地裁は、キム氏が証拠隠滅の恐れがあると判断し、逮捕状を発付。 特別検察官は、キム氏が容疑を否認し続けたことから、逮捕の必要性を強調していました。
逮捕の背景には、高級ネックレスの真正品と模造品の存在や、呪術師を通じた便宜供与など、複雑な人間関係と証拠の流れが絡んでいます
🧨 尹前大統領も「非常戒厳」関連で逮捕済み
尹前大統領は2025年7月、「非常戒厳」宣言をめぐる違法性で逮捕されており、現在も拘束中。 これにより、韓国では元大統領とその配偶者が同時期に逮捕されるという前例のない状況が生まれました。
🧠 まとめ:韓国政治の“透明性”が問われる局面
この事件は、単なる個人の不正疑惑ではなく、韓国政治の構造的な問題や権力と倫理の関係を浮き彫りにしています。 特別検察官制度の独立性、証拠の扱い、そして市民の信頼──すべてが試される局面です。
今後の捜査と裁判の行方が、韓国の政治文化にどんな影響を与えるのか。 世界が注目する事態となっています。