皆さん、こんにちは、いのりです!
7月4日の日経平均株価は3万9810円で引けましたね。市場が動いている今、私たちの投資ポジション、このままで大丈夫かな?と心配になっている方もいるかもしれません。
これまでの相場を牽引してきたバリュー株(TOPIX型ETFなど)は、そろそろピークを迎えている可能性が高いと見ています。
ここからは、いよいよグロース株にシフトしていくべき局面です!具体的には、TOPIX型よりも日経平均型やナスダック型へのシフトが有効だと考えています。
ただし、日経平均がこのTOPIXのピークからさらに高値を更新できるかどうか、この夏から秋にかけての相場は政治的な要因も絡むため、現状では少し不透明感もあります。

TOPIXに潜む「7月ピーク」のジンクス
TOPIXのチャートを過去から見てみると、実は7月上旬にピークをつけやすい傾向があるんです。昨年は7月11日、2023年は7月3日にそれぞれ高値をつけていました。
昨年は7月がそのまま天井となってしまいましたが、2023年は9月までじわじわと値を保ちました。今年はどちらのパターンになるかは、7月20日の参議院選挙の行方にも左右されるため、まだ読みにくい部分もあります。
でも、朗報なのはグロース株です!一昨年(2023年)のように、安値から半年後の秋(9月~10月頃)までは値持ちが良い可能性があると見ています。これは、私たち個人投資家が好むグロース株が、売り残の買い戻しによって支えられやすい、という需給的な要因があるからです。
日本株は一時的に難しい局面に?
一方で、今回のTOPIXのピークは、これまでの2年とは異なり、3年に一度のしっかりとしたピークになる懸念も指摘されています。これは、電子部品・デバイス工業の在庫出荷バランスと連動しているんです。
現在、企業はWindowsパソコンの買い替え需要や、関税が上がるアメリカへの駆け込み出荷のために、意図的に在庫を積み増していますが、この動きは現在終了しつつあるか、遅くとも10月までには終わるでしょう。
もし、この在庫積み増しの反転が日経平均のピークと一致する傾向があるとすれば、今回のピークは3年サイクルのピークであり、2026年頃までの調整期間に入る可能性も視野に入れておく必要があります。
さらに、7月8日と10日には、ETFの分配金捻出のために約1.5兆円もの売りが出ると懸念されています。これは、短期的には日本株全体にとって重しになるかもしれませんね。
アメリカ株がカギ!FRBの「ハト派」転換でグロース株に追い風?
過去20年間の日経平均のパフォーマンスを見ると、7月3日ごろがピークになりやすい一方で、米国株はこの時期からパフォーマンスが良い傾向があります。
今後の日本株の「上値」は、米国株の動向次第と言えるでしょう。特に焦点となるのが、アメリカの雇用と物価です。
直近の雇用統計では、非農業部門の雇用者数は予想を上回ったものの、民間部門だけを見ると少し悪化が見られます。銀行の貸し出し態度も厳しくなっており、企業が設備投資を控えることで雇用が悪化する可能性も否定できません。
こうした状況から、FRB(連邦準備制度理事会)は7月のFOMC(連邦公開市場委員会)ごろから、利下げを示唆する「ハト派」に転じる可能性が出てきたと考えられます。これは、グロース株にとっては大きな追い風となりますよ!
また、アメリカの債務上限問題についても、トランプ政権の段階ですでに法律が通過しているため、こうした心配はなくなってきています。
円高は限定的か、AI関連の決算に期待!
アメリカの金利が下がると、日米の金利差から円高になるのでは?という見方もありますよね。季節的にも夏場は円高になりやすい傾向もあります。ただ、ドル円レートは1ドル=140円のラインを簡単に上抜けするとは考えにくいです。次の強力なサポートラインは118円程度とされており、そこまで急激な円高にはならないと見ています。
なので、小売株などの内需株が大きく恩恵を受ける状況は、なかなか考えにくいでしょう。円高が限定的であれば、やはりグロース株に資金が向かう可能性が高いのではないでしょうか。
また、7月7日には毎月勤労統計が発表されますが、賃金の伸びは鈍いと予想されています。日銀短観の設備投資計画も鈍化傾向を示しており、こうした状況は日銀を再びタカ派にさせない要因となるでしょう。
グロース株の動向を占う上で外せないエヌビディア(NVDA)の株価は最高値を更新し続けていますし、台湾のAI(人工知能)サーバー製造企業の5月の月間売上高も非常に好調でした。7月7日の週には6月分が発表されるため、AI関連株を中心に相場が動きやすい1週間となりそうです。ハードディスクドライブやAIデータセンターのサーバー周辺機器なども株価が大きく上昇しており、エヌビディアだけでなく、幅広いグロース株に期待が持てますね!
日本の「レアアース」が外交の切り札に!?
最後に、個人的にとても興味深いニュースです!日本経済新聞で、南鳥島沖のレアアースが来年1月には本格的に採掘されると報じられました。海のレアアースは放射性物質を含まず、地上の採掘に比べて非常に有望なんです。
これまで、中国はレアアースを保有していることでアメリカと有利に交渉してきましたが、日本がレアアースの採掘を進めることができれば、**トランプ大統領とも対等に渡り合える「新たな切り札」**となるかもしれません!これは、将来の日本の産業や外交にも大きな影響を与える可能性を秘めている、非常に有望な分野だと考えています。
開発に携わる可能性のある企業(具体的な銘柄は割愛しますが、関連技術を持つ企業や、今後開発に関わる企業に注目です!)や、開発が進むことで需要側の企業にもメリットがあるでしょう。ぜひ皆さんもチェックしてみてくださいね。
まとめ:賢くリスクを取り、チャンスを掴もう!
2024年の日本株は7月高値、2023年は7月3日に高値をつけた後、9月5日頃までじり高でした。今年は参議院選挙次第で不透明な部分もありますが、グロース株は2023年のような強い相場を見せるのではないかと、私は期待しています。
市場は常に変動していますが、今回お話ししたような状況を考えると、リスクを恐れずに、チャンスを掴んでいく姿勢が大切になるかもしれませんね!
皆さんの投資が、実り多いものになりますように!