皆さん、こんにちは。いのりです。
開幕から1週間が経ち、多くの人が訪れている大阪・関西万博。20日までの総入場者数は70万人を超え、会場は賑わいを見せているようです。しかし、そんな活況の裏で、ある動画が注目を集めています。それは、万博会場の出入口付近で、警備員らしき人物が来場者の前で土下座をしているという衝撃的な映像です。一体何があったのでしょうか?
怒鳴る男性、その前で土下座する警備員…現場で何が?
動画が撮影されたのは、万博会場の西ゲート付近で、17日午後4時ごろのこと。大きな怒鳴り声を聞いた男性が撮影を開始したといいます。
動画には、腕を組み、激しい口調で何かを叫んでいる男性と、その男性の前にひざまずき、頭を下げている警備員のような人物が映っています。撮影者によると、「土下座しろ」というような大きな声が聞こえた直後に、警備員が土下座をしたとのこと。
撮影者の隣にいた別の警備員は、この状況を見て「これが“カスハラ”なんだな」と話していたといいます。その後、怒鳴っていた男性は、やってきた家族とともにその場を立ち去ったそうですが、その際の家族の様子は申し訳なさそうだったということです。
これはカスハラ?弁護士の見解は…
公衆の面前で行われた警備員の土下座。これは、従業員などに対し過度なクレームを行うカスタマーハラスメント(カスハラ)にあたるのでしょうか?
専門家の亀井正貴弁護士は、カスハラにあたる可能性はあるとしつつも、重要な点として「具体的に土下座をする前に、(男性が警備員に)何を言っているかが問題」だと指摘しています。
例えば、警備員が 過剰に謝罪しようとした可能性も否定できないため、男性からの嫌がらせ的な言動によって土下座に至ったという明確な証拠が必要になるといいます。
また、万博の運営側に対しては、「従業員が気持ちよく働ける環境を確保する必要がある」と警鐘を鳴らしています。
万博のの陰で…従業員の負担も考慮を
多くの来場者が万博を楽しんでいる一方で、運営を支える従業員の方々には、様々なプレッシャーや負担がかかっている可能性も考えられます。今回の動画が示す状況がもしカスハラであるならば、 主催者は従業員が安心して働ける環境づくりに真剣に取り組む必要があるでしょう。
万博の主催者は、来場者だけでなく、そこで働く全ての人々が気持ちよく過ごせることによって満足度も高まるはずです。今回の動画をきっかけに、主催者側の対応や、私たち来場者一人ひとりの態度についても考えさせられますね。