皆さん、こんにちは!今回は、私たち氷河期世代にとって、避けて通れない老後の生活について、少しシビアな現実と向き合ってみたいと思います。特に、現役時代の生涯年収が300万円だった場合、一体どれくらいの年金がもらえるのか、そして本当にそれだけで生活していけるのか、一緒に考えていきましょう。
老後の頼みの綱、年金。でも…
老後の生活の大きな柱となるのは、やはり年金ですよね。日本の年金制度は基本的に2階建て構造で、1階部分が国民年金、2階部分が厚生年金。さらに、確定拠出型年金などの3階部分に加入している方もいるでしょう。
では、就職氷河期世代(一般的に1990~2000年代の雇用環境が厳しかった時期に就職活動を行った世代)で、22歳から65歳までの43年間、仮に年収がずっと300万円だった場合、一体どれくらいの年金がもらえるのでしょうか?
厚生労働省の「年金シミュレーター」を使って試算してみました。1975年生まれ、年収300万円、22~65歳就労期間という条件で計算した結果、65歳から受け取れる国民年金と厚生年金の合計額は、年額でおよそ157万円、66歳以降は160万円という概算結果になりました。
月額に換算すると、約13万円強となります。
年金月13万円で、本当に生活できる?
さて、この月13万円という金額で、私たちは本当に安心して老後生活を送れるのでしょうか?もし、200万円の貯金があったとしても、決して楽観視できる状況とは言えません。
老後生活で最も重要なのは、収入と支出のバランスです。もし持ち家で居住費を抑え、保険も最低限、車を持たず、娯楽も最低限にするなど、徹底的に節約すれば、生活自体は不可能ではありません。親から支払いの終わった家を受け継ぐことができれば、そのハードルはぐっと下がるでしょう。
仮に貯金200万円を65歳から20年間で切り崩すとしても、月々使える金額は約8万3000円。しかし、この貯金は予期せぬ病気やケガなどの緊急資金として残しておきたいのが本音ですよね。
そもそも、生涯年収が平均500万円あったとしても、年金支給額は年額200万円程度と言われています。つまり、現役時代の収入と比較すると、年金だけで豊かな老後生活を送るのは、誰にとっても簡単なことではないのです。
氷河期世代の老後を生き抜くために
今回の試算で、年収300万円の氷河期世代が年金だけで老後生活を送るのは、相当な節約が必要であり、決して容易ではない現実が見えてきました。
しかし、悲観ばかりしていられません。私たちが老後を迎えるまでにできることはまだあります。
- 計画的な資産形成: iDeCoやつみたてNISAなどを活用し、早いうちから老後に向けた資産形成を始めることが重要です。
- 老後も働くという選択肢: 健康である限り、年金に頼るだけでなく、無理のない範囲で働き続けることも視野に入れるべきでしょう。
現役時代の収入が多かったとしても、年金だけで安泰とは限りません。私たち氷河期世代は、より一層、老後の生活設計について真剣に考え、今からできることを着実に実行していく必要があると言えるでしょう。
皆さんは、老後の生活についてどんな不安や対策を考えていますか?ぜひコメントで教えてください。