1. 岸田首相とバイデン大統領
8月14日午前、岸田文雄首相が突然、自民党総裁選不出馬を宣言しました。
この決断は、7月21日にバイデン大統領が再選出馬を取りやめたことと無関係ではないかもしれません。
2. アメリカ民主党政権と日本の短命政権の関係
アメリカが民主党政権のとき、日本の政権は短命になる傾向があります。例えば、ビル・クリントン政権やバラク・オバマ政権時には、日本側で首相が頻繁に交代しました。自民党が保守政党であるため、共和党政権の方がやりやすく、民主党との相性が悪いことが影響していると言われています。
3. 岸田・バイデン関係の特徴とその背景
「岸田文雄とジョー・バイデン」の関係は、1970年代後半の「大平正芳とジミー・カーター」の関係と似ているところがあります。どちらも「政治基盤の弱いリーダー」であり、バイデン氏は1期で終わり、岸田氏も自民党総裁としての再選を求めない決断を下しました。
4. 日米関係の強化と岸田首相の役割
岸田首相は2021年10月に就任し、最初は訪米を希望しましたが、ホワイトハウスからは「おあずけ」を食らいました。しかし、2022年2月のウクライナ戦争の勃発を機に、日米関係は密接になり、同年5月にはバイデン大統領が訪日し、QUAD首脳会談やIPEFの会合が開催されました。
5. 岸田首相の功績と日米関係への貢献
2022年の年末には、岸田首相は防衛3文書を閣議決定し、防衛政策の大転換を実現しました。バイデン政権もこの動きを評価し、岸田首相の訪米時には国賓待遇を提供しました。岸田氏はアメリカとの関係強化に尽力し、日米首脳会談では「日米の拡大抑止」を確認しました。
6. 岸田=バイデン時代の終焉と次のリーダー
今年5月には広島でG7サミットが行われ、日米韓首脳会談がキャンプ・デービッドで開催されるなど、日米関係は強化されましたが、岸田首相とバイデン大統領の時代は終わりを迎えようとしています。次のリーダーが誰になるのか、そして日米関係がどのように進展するのかは、まだ未知数です。岸田首相とバイデン大統領は政策的に間違っていたわけではありませんが、支持率が低迷し、再選の機会を逃しました。