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アメリカ市場で注目の新テーマ:肥満症薬関連の展開

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1. GAFAMに続く新たな投資テーマ「肥満症薬」 昨年からアメリカ市場では、生成AI(人工知能)をテーマにGAFAMを中心とした企業が大きな注目を集め、続いて半導体関連銘柄が好調でした。そして2023年に注目されている第3のテーマが「肥満症薬」です。肥満症薬を手掛けるノボ・ノルディスク(NVO)やイーライリリー(LLY)は、テスラを抜く時価総額を達成し、大きな話題を呼んでいます。

2. 肥満症薬の躍進 ノボ・ノルディスクの「ウゴービ」は2021年にFDAの承認を受け、肥満症薬の代名詞となりました。日本でも2023年2月に発売され、急速に売り上げを伸ばしています。また、イーライリリーの「ゼプバウンド」も2023年に肥満症薬として承認され、成長を遂げています。

3. GLP-1受容体作動薬の重要性 肥満症薬の躍進を支えるのは「GLP-1受容体作動薬」です。この薬は元々糖尿病薬として使われていたもので、体重減少や食欲抑制効果が高く、肥満症に悩む多くの患者に支持されています。ノボ・ノルディスクとイーライリリーは、この技術を活かして市場を席巻しています。

4. 肥満症薬の市場規模と成長見通し 肥満症薬市場は急速に成長しており、モルガン・スタンレーによると2030年までに世界市場は11兆円に達する見込みです。肥満症薬の需要は、糖尿病や高血圧といった関連する病気の治療と相まって拡大しています。

5. 日本企業の肥満症薬関連銘柄 日本の製薬企業も肥満症薬市場で存在感を示しています。中外製薬(4519)は、肥満症向けのGLP-1受容体作動薬を開発し、その販売権をイーライリリーに譲渡しています。また、田辺三菱製薬やアステナホールディングス(8095)も肥満症薬関連で注目されています。

6. その他関連銘柄 肥満症薬関連市場には、食欲抑制剤や内臓脂肪減少薬を手掛ける企業も参入しています。富士フイルム富山化学が「マジンドール」の製造販売を行い、大正製薬は内臓脂肪減少薬「アライ」を販売しています。また、大阪ソーダ(4046)は肥満症薬や糖尿病薬の精製材料を提供し、世界トップシェアを誇っています。

まとめ 肥満症薬は、生成AIや半導体に続く次世代のテーマとして、アメリカや日本で大きな注目を集めています。関連企業への投資は、今後の市場成長に伴って大きなリターンをもたらす可能性が高いと言えるでしょう。