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8月の市場動向
- 8月は「史上最大の下げ」で始まりましたが、月末には回復しました。日経平均株価は7月末の3万9101円から、8月末には3万8647円となり、大きな動きがない「行ってこい」の1か月でした。
市場の急落とその影響
- 急落の原因は、ファンドの動揺と信用取引の追証に追い込まれた個人投資家が底値で売り、余裕のある個人投資家や企業がその株を拾ったことが要因でした。これは月初の出来事に過ぎず、その後市場は持ち直しました。
9月相場の懸念と予測
- 9月は「2日新甫」として知られる不安定な月であり、日経平均の歴史的データでも最悪の月となっています。これは企業の中間決算の時期であり、業績が低調になりやすいためです。アメリカ市場も9月はパフォーマンスが悪い傾向があり、ファンドのポジション調整などが原因とされています。
5月からの動向を振り返る
- 今年の5月に日経平均が平均3万8557円で推移したことを考えると、8月に暴落したタイミングで買い戻せば利益が得られましたが、それは後から見た場合の話です。現在、日経平均は5月とほぼ同水準にあり、9月相場を待つ状態です。
9月の市場動向を逆手に取る戦略
- 歴史的に9月は最悪の月ですが、それを逆手に取り、相場が下がれば買い時とする動きが出れば、相場は逆に上昇する可能性があります。特に、今年は景気動向と金融政策の舵取りが難しく、相場が大きく動く可能性があります。
日経平均の現在の位置
- 8月相場では、5日の急落後、日経平均は徐々に回復しましたが、3万8000円台で停滞しています。8月16日以降、3万8000円の「乗せ」と「割れ」を繰り返しながら、狭いレンジ内で推移しています。市場は、8月5日に底を打ったとの見解が広がっているものの、明確な上昇材料は見当たりません。
今後の相場を左右する要因
- エヌビディア(NVDA)の決算発表が終わり、今後の市場への影響力は低下する見込みです。さらに、アメリカの大統領選挙や日本の自民党総裁選挙の結果も不透明で、これらのイベントが市場にどのように影響するかは不確定です。
投資対象のシフト:内需株への期待
- 投資対象は、銀行、建設、防衛などの内需銘柄へシフトしています。これらの業種は、金利上昇や国土強靭化、防災需要といった材料があるため、注目を集めています。特に個人投資家にとっては、中堅・中型株も含めてチャンスが広がっている状況です。
9月相場のスタート
- 9月2日から始まる相場はアメリカ市場が休場であり、変則的なスタートとなります。8月30日の日経平均は、3万8647円と200日移動平均線や25日移動平均線を突破し、75日線にあと約2円に迫りました。9月は「最悪」とされる月ですが、9月に買い年末年始に売るという戦略が現実的であると考えています。